発達外来|いわはしクリニック|野江内代駅より徒歩3分の耳鼻科・小児科

〒534-0013大阪府大阪市都島区
内代町2丁目7-3 オカダ本館ビル1F

ヘッダー画像

発達外来

発達外来|いわはしクリニック|野江内代駅より徒歩3分の耳鼻科・小児科

『発達障害』とはそもそも何なのでしょうか?

『発達障害』とはそもそも何なのでしょうか?

みんなが持っている特性(こだわり、人づきあいが苦手、イライラしやすいなど)がやや強く、それにより本人が社会生活に困りを感じ、周囲にも影響が及ぶような状況のことです。
誰でもなんらかの特性は持っていますので、「困った」の程度が高度になると発達障害と認識されることが多いです。「困った」「少し気になる」時点でご相談いただき、適切な対応を一緒に考えさせていただきます。

当院の発達外来の特長

一人ひとりに合わせた環境調整や対応を提案

それぞれのお子様の状況を正確に把握するために必要な時は心理師による発達検査もおこないます。その後、それぞれの「困り」にあった環境調整や対応を提案させていただきます。
場合によっては薬物治療が適応となる場合もありますが、本人・ご家族と相談しながら一緒にすすんでいきましょう。

心理師によるカウンセリングが可能

医師の診察や発達相談後、必要に応じてカウンセリングの予約をすることができます。詳細は公認心理師・臨床心理士による発達相談・カウンセリングをご希望の方へをご参照ください。

対象となる疾患と症状

  • 自閉スペクトラム症(ASD)
  • 注意欠如・多動性障害(ADHD)
  • 限局性学習症(学習障害)
  • チック症

などが主な対象疾患です。

自閉スペクトラム症(ASD:autism spectrum disorder)

自閉スペクトラム症(ASD)とは、以前、小児自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などと呼ばれていた発達障害の総称です。生まれつきの脳機能の障害から生じる発達障害の代表的な疾患で、特性の強さや現れ方は一人ひとりで異なります。
典型的な特徴としては、対人関係やコミュニケーションが苦手、言語発達の遅れということがあります。コミュニケーションの場面で、言葉や視線、表情、身振りなどを用いて相互的にやり取りをしたり、自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取ったりすることが苦手です。もう一つ重要な特性として、興味が狭い範囲に集中しやすく、周囲に関心を払うことが難しいということがあります。特定のことに強い関心を持っていたり、こだわりが強かったりということは、ASDの代表的な特徴の一つです。その他にも、感覚の過敏さ、運動の不器用さなど、様々な特性がみられることがあります。
一般的に、乳幼児期には精神発達・運動発達の遅れや感覚過敏などが主な特性としてみられ、早ければ乳幼児健診でその可能性を指摘されることもあります。児童期以降では学業や日々の生活、周囲との関係がより具体的な課題としてみえるようになります。
日本では、幼児期からの早期支援が活発に行われる地域が増えており、支援を受けたことで、自閉スペクトラム症の特性がありながらも、充実した社会生活を送っている方がたくさんいます。一方、自閉スペクトラム症は、「特性から生じる問題」のほか、過剰なストレスや失敗体験が引き金となって「二次的な問題」が生じることも少なくありません。特性がごく弱い人でも、きちんと対応を受けないでいると、周囲の人との違いに悩んだり、誤解され孤立したりし、二次的な問題として身体症状(頭痛、腹痛、食欲不振、チックなど)、精神症状(不安、うつ、緊張、興奮しやすさなど)、不登校やひきこもり、暴言・暴力、自傷行為などに発展する可能性があります。
お子様の発達に気になる点がある場合には、できるだけ早めにご相談ください。早期からその子の特性に合った支援を開始することで、二次的な問題を防ぎながら発達を促すことができます。

注意欠如・多動性障害(ADHD:attention deficit hyperactivity disorder)

注意欠如・多動性障害(ADHD)は生まれつきの脳機能の特徴であり、不注意、多動性、衝動性の3つの主症状によって定義された発達障害のことです。
「不注意」の症状は、学校の勉強などでミスが多い、課題などに集中し続けることができない、話しかけられていても聞いていないように見える、最後までやりとげることができない、作業などの段取りや整理整頓が苦手、集中力が必要なことを避ける、忘れ物や紛失が多い、気が散りやすい、などがあります。「多動性・衝動性」では、落ち着きがない、すぐに席を離れる、座っていても手足をもじもじする、おとなしく遊ぶことができない、しゃべりすぎる、順番を待つことができない、他人の会話やゲームに割り込む、などが認められます。
ADHDの基本的な治療目的は、これらの症状を完全になくすことではなく、特性と上手く付き合っていく工夫を見つけることや、特性に合わせて環境を調整することで二次的問題(抑うつ感や引きこもり、逸脱行動など)を防ぎ、生きづらさを緩和して本人の成長を促していくことです。心理・社会的療法を中心とし、必要に応じて薬物療法を併用しながら治療を進めます。

限局性学習症(学習障害)(LD:Learning Disability)

限局性学習症(LD)とは、全般的な知的発達には問題がないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」など特定の能力のみに困難が生じる発達障害のことです。人によって症状の現れ方が異なったり、意識しないと気づかれにくかったりと、診断が難しい障害でもあります。目安として、学校での学習到達度に、1~2学年相当の遅れがあるのが一般的です。
読字障害は、文字は読めますが、文章を読むのが極端に遅かったり、読み間違えたりすることがよくあります。書字障害は、文字を書く、文章を綴るといったことが難しくなります。算数障害は計算や推論することが難しいです。学習症の子どもに対しては、教育的な支援が重要になります。子どもにある困難さを正確に把握し、決して子どもの怠慢さのせいにせず、適切な支援の方法について情報を共有することが大切です。
最近は、発達が気になるお子様へ早期療育を行うケースが増えてきています。早期から介入し、子どもに合った環境の中で学ぶことで、必要なスキルを身につけやすくなります。また、抑うつなど二次的な問題の予防にもつながるといわれています。

発達外来について

発達障害は、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動性障害(ADHD)、限局性学習症(学習障害)など、いくつかのタイプに分類されます。これらの疾患に共通していることは、生まれつき脳の働き方に違いがあるという点ですが、早期の段階でご本人の困難さをご家族や周囲の支援者が理解し、それに適した療育(治療教育)を行うことで、ご本人の力・自信を伸ばし、周囲の人ともよい関係性を築くことができるようになります。
発達外来では、発達障害の診断と治療・療育、支援のアドバイスなどを行います。お子様とご家族が笑顔で安心して過ごせるよう、サポートを一緒に考えていきます。

診療日

火曜日午後、金曜日午後

予約方法

初回はWEB予約のみの完全予約制(予約が取れるのは受診日の30日前から2日前まで)

公認心理師・臨床心理士による発達相談・カウンセリングをご希望の方へ

発達相談をご希望の方は、まずはWEB予約で発達相談の予約をお取りください。カウンセリングは、医師の診察や発達相談後、必要に応じてご予約いただけます。

当院の発達相談・カウンセリングについて

公認心理師や臨床心理士が患者さまと対話を通じて、心理的な問題や悩みを解決し、精神的な健康を促進するための専門的なサポートを提供します。

主な手法

・来談者中心療法

・認知行動療法(CBT

・精神分析療法

・行動療法

・プレイセラピー    など

費用

・発達相談(自由診療)50分 4,950

「発達について不安がある」「学校などから指摘を受けたが受診すべきか悩んでいる」「自己理解のために検査を受けたい(中学受験・MENSA登録のため)」などの方が対象になります

・カウンセリング(自由診療)505,500

医師の診察や発達相談後、必要に応じてご予約いただけます。

予約料について

カウンセリングの予約の際に、予約料1100円が必要になります。

予約料については、近畿厚生局により運営上適正であると認可を受けて実施しております。ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承ください。

発達検査をご希望の方へ

発達検査の予約は、発達外来受診後、もしくは発達相談後にお取りいただけます。

当院で実施している発達検査

新版K式発達検査

乳幼児から学齢期の子どもを対象とした発達検査です。子どもの発達の全体像を把握し、適切な支援や教育プログラムを提供するために用いられます。

主な特徴

・多面的な評価

身体的、認知的、社会的な発達を総合的に評価します。これにより、子どもの全体的な発達状況を把握できます。

 ・幅広い年齢層

0歳から学齢期の子ども(おおよそ0歳~12歳)を対象としています。特に乳幼児期の発達評価に適しています。

 ・個別検査

一対一の面接形式で行われ、個々の子どもの特性に応じた評価が可能です。

 ・定期的な改訂

検査内容や評価基準は時代や社会の変化に応じて見直され、最新版は現代の子どもたちの発達特性に合致するように設計されています。

WISC-VWechsler Intelligence Scale for Children, Fifth Edition

子どもを評価するための標準化された知能検査です。デビッド・ウェクスラーによって開発されたウェクスラー知能検査シリーズの一つで、主に6歳から1611か月までの子どもを対象としています。この検査は、子どもの認知能力を多面的に評価し、教育や臨床の場での支援計画に利用されています。

主な特徴

・包括的な知能評価

知能を多次元的に評価し、全体的な知能指数(IQ)だけでなく、特定の認知領域の強みや弱みを把握することができます。

・標準化

大規模な標本に基づいて標準化されており、信頼性と妥当性が確立されています。

・適応力の評価

知能だけでなく、適応力や学習能力、問題解決能力などの評価にも役立ちます。

構成

WISC-V10の基本検査と5つの補助検査から成り立っており、以下の5つの主要な指標があります。

  • 言語理解(VCI: Verbal Comprehension Index
  • 視空間(VSI: Visual Spatial Index
  • 流動推理(FRI: Fluid Reasoning Index
  • ワーキングメモリー(WMI: Working Memory Index
  • 処理速度(PSI: Processing Speed Index

当院で実施している人格検査について

バウム検査(Baum Test

投影法の一つで被験者に一本の木を描かせることで、その人の人格や心理状態を評価するための心理検査です。非常にシンプルで被験者が特別な準備を必要としないため、幅広い年齢層や状況で利用されます。

検査の手順

被験者に木を描いていただき、完成した絵を基にして以下の要素を分析して人格や心理状態を評価します。バウム検査の解釈は、描かれた木のさまざまな要素に基づいて行われます。

利点と限界
利点

・簡便性手軽に実施できるため、時間や場所を問わず利用できます。

・非言語的アプローチ言葉を使わずに心理状態を評価できるため、言語能力に依存しません。

・幅広い適用範囲子どもから高齢者まで、幅広い年齢層で利用できます。

限界

・主観性解釈は多分に主観的であり、検査者の経験や知識に依存します。

・標準化の難しさ描画の解釈に関する標準化が難しく、一貫した評価が得にくい場合があります。

・被験者の影響被験者の一時的な感情や状況が描画に強く反映されることがあります。

費用

①保険診療

発達外来/発達相談受診後、医師・公認心理師/臨床心理士の判断によりご予約をお取りいただけます。

検査代のほかに別途所見料(自費)がかかります。

②自由診療

対象:「自己理解のために検査を受けたい(中学受験・MENSA登録のため)」などの方

費用:新版K式発達検査+フィードバック50分 15,400円(別途予約料2回分がかかります)

   WISC-V+フィードバック50分 16,500円(別途予約料2回分がかかります)

予約料について

発達検査及びフィードバックの予約の際に、予約料1100円が必要になります。

予約料については、近畿厚生局により運営上適正であると認可を受けて実施しております。ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご了承ください。

PageTop