風邪症候群(鼻風邪)
風邪症候群(鼻風邪)
風邪は正式には風邪症候群と言い、鼻やのどに生じる急性炎症の総称です。このうち、特に鼻の症状が強い場合を一般に「鼻風邪」と言っています。主にウイルスが粘膜から感染して炎症を起こすため、くしゃみ、鼻みず、鼻づまり、のどの痛み、咳、痰、発熱などの症状を招きます。耳・鼻・のどの病気は、そもそもは風邪に始まる感染性の病気が多いため、早期の治療がお勧めです。
治療としては、それぞれの症状を軽くするための薬を組み合わせて処方します。対症療法薬を上手に使いながら、体が自分の力で治るのを助けます。また、ウイルス感染に引き続いて起こりやすい細菌による二次感染を予防する目的で、抗生物質を使用することがあります。黄色っぽく粘度の高い鼻水が出る場合には、副鼻腔炎が疑われます。いわゆる蓄膿症と呼ばれる病気で、早めに適切な治療を受けることが重要です。特に子どもは身体の成長や学業への悪影響が出ないよう、できるだけ早く受診するようにしてください。