扁桃炎
扁桃炎
のどの奥の左右両側にある扁桃が、ウイルスや細菌などの感染により炎症を起こしたものが「扁桃炎」です。扁桃は赤く腫れ、しばしば白い膿を持ちます。のどの痛みや高熱、寒気、頭痛、全身倦怠感などの症状があらわれます。のどの腫れが強いと飲み込みにくくなり、ひどい場合は食事が食べられなくなります。治療として、扁桃の膿を除去し、うがい、抗菌薬の内服などを行います。扁桃のまわりに膿がたまってしまった場合は扁桃周囲膿瘍と診断され、その治療には切開排膿が必要となることがあります。また、ウイルス性の扁桃炎である伝染性単核球症では首のリンパ節が腫れて、肝臓の一時的な障害を起こすことがあります。扁桃が年4回以上腫れて38度以上の熱発を伴うような慢性的な感染状態になってしまうと手術適応となります。