声帯ポリープ
声帯ポリープ
声帯ポリープは声帯粘膜にできる局所的な血腫や浮腫のことで、ちまめのようなものです。過度の発声(カラオケ、大声、演説など)により声帯粘膜の血管が破れ、内出血することで形成されます。
通常は一側性にポリープが生じます。ポリープができると声帯の正常な振動が妨げられるため、声がかれてしまいます。風邪などによる一時的な声がれと異なり、ポリープがあるかぎり声枯れの症状は続きます。鑑別が必要な疾患として、喉頭がんや、声帯麻痺による声がれがあります。声の調子がおかしくなったときは、まず診断を確定するため内視鏡で検査をする必要があります。保存的に治療をおこなっても長期に症状が改善しない場合は手術を検討します。