目次
帯状疱疹のワクチン接種予約に関してよくあるご質問をまとめました。
★帯状疱疹について
帯状疱疹とは何ですか?
水痘帯状疱疹ウイルスに初めて感染すると水痘(水ぼうそう)を発症し、治った後もウイルスが神経に潜伏します。その後加齢や免疫低下によりウイルスが再活性化し、水ぶくれを伴う赤い発疹やピリピリとした痛みが、身体の片側に帯状に現れる病気です。80歳までに約3人に1人が発症すると言われています。
合併症の1つに皮膚の症状が治った後にも痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」があり、日常生活に支障をきたすこともあります。
★帯状疱疹のワクチンについて
ワクチンの予防効果はどの程度ありますか?
2種類のいずれのワクチンも帯状疱疹やその後の合併症に対する予防効果が認められています。
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①生ワクチン |
②組換え(不活化)ワクチン |
予防効果 |
接種後1年時点:6割程度 接種後5年時点:4割程度 |
接種後1年時点:9割以上 接種後5年時点:9割程度 接種後10年時点:7割程度 |
ワクチンの副反応はありますか?
次のような副反応がみられることがあります。また頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー・血小板減少性紫斑病・無菌性髄膜炎、組換え(不活化)ワクチンについてはショック・アナフィラキシーがみられることがあります。
主な副反応の発現割合 |
①生ワクチン |
②組換え(不活化)ワクチン |
70%以上 |
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注射部位の痛み |
30%以上 |
注射部位の赤み |
注射部位の赤み・筋肉痛・疲労 |
10%以上 |
注射部位のかゆみ・熱感・腫れ ・痛み・しこり |
頭痛・注射部位の腫れ・寒気・発熱 ・胃腸症状 |
1%以上 |
発疹・倦怠感 |
注射部位のかゆみ・倦怠感 ・その他の痛み |
ワクチンを接種できない人はいますか?
以下に当てはまる人です。
①明らかに発熱している方(通常は37.5℃を超える場合)
②重い急性疾患にかかっている方
③接種ワクチンの成分に対してアナフィラキシー(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のじんましんなどを伴う重いアレルギー反応のこと)を起こしたことがある方
④【生ワクチン接種希望の方】免疫不全と診断されている方及び免疫抑制をきたす治療をうけている方
⑤その他、かかりつけの医師に予防接種を受けない方がよいと言われた方
ワクチンの接種に際し、注意をしなければいけない人はいますか?
以下に当てはまる人は医師とよく相談してください。
①心臓血管疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患などの基礎疾患がある方
②過去に予防接種で接種後2日以内に発熱、全身性発疹などのアレルギーを疑う症状がみられた方
③接種ワクチン成分に対してアレルギーをおこすおそれがある方
④過去にけいれん(ひきつけ)をおこしたことがある方
⑤過去に免疫状態の異常を指摘されたことがある方、もしくは近親者に先天性免疫不全症の者がいる方
⑥【生ワクチン接種希望の方】輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方
※治療後3カ月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種してください
⑦【組換え(不活化)ワクチン接種希望の方】血小板減少症または凝固障がいのある方、抗凝固療法を施行している方
★帯状疱疹ワクチン接種費用の助成について(大阪市)
助成の対象になるのはどんな人ですか?
以下のどちらかに当てはまる人です。
①令和7年度中に次の年齢となる方で、大阪市在住の方
・65歳:昭和35年4月2日生~昭和36年4月1日生
・70歳:昭和30年4月2日生~昭和31年4月1日生
・75歳:昭和25年4月2日生~昭和26年4月1日生
・80歳:昭和20年4月2日生~昭和21年4月1日生
・85歳:昭和15年4月2日生~昭和16年4月1日生
・90歳:昭和10年4月2日生~昭和11年4月1日生
・95歳:昭和5年4月2日生~昭和6年4月1日生
・100歳以上:大正15年4月1日以前に生まれた方
②60~64歳の方のうち、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)により免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方(身体障がい者手帳1級相当)
※助成の対象となるのは令和7年度のみです。
助成の対象にならない人はどんな人ですか?
上記の年齢の方でも、自費での接種を含め過去に生ワクチンを1回、又は組換え(不活化)ワクチンを2回接種した方は対象外となります(組換えワクチンを1回接種した方は、残り1回分のみ助成の対象となります)。
費用はどのくらいでしょうか?
ワクチンの種類によって異なります。
①生ワクチン |
②組換え(不活化)ワクチン |
4.500円/回 ※免疫不全と診断されている方および免疫抑制をきたす治療を受けている方は、生ワクチンの接種を受けることができません。 |
11.000円/回 →2回接種で22.000円 |
※生活保護受給者、市民税非課税世帯の方、災害のために居住地で定期予防接種を受けることが困難な方は、接種当日に確認書類を持参いただくと無料になります。
★自由診療での帯状疱疹ワクチン接種について
接種の対象となるのはどんな人ですか
以下の方が対象となります。
・50歳以上の方
・帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方
※帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる方とは疾病又は治療により免疫不全である方、免疫機能が低下した方または免疫機能が低下する可能性のある方です。
費用はどのくらいでしょうか?
ワクチンの種類によって異なります。
①生ワクチン |
②組換え(不活化)ワクチン |
8.000円/回 |
22.000円/回 →2回接種で44.000円 |
★ワクチンの予約・キャンセルについて
帯状疱疹のワクチン予約は行っていますか?
令和7年4月1日から予約・接種を行っています。助成実施期間は令和7年4月1日~令和8年3月31日です。
予約をせずに接種することは可能ですか?
当院は完全予約制となっております。予約のない方に摂取することはできません。接種を希望される際は1週間前までに必ず電話にてご予約をお願いいたします。
予約の方法を教えてください。
電話予約となっております。予約の際に氏名・住所・生年月日・接種希望ワクチン(生ワクチンもしくは組換えワクチン)・接種希望日をお伺いします。電話から1週間以上先の日で、希望日をお伝えください。
組換え(不活化)ワクチンの2回目の予約は、1回目接種後に、院内もしくは電話にて予約してください。
予約後に予定が入り行けなくなりました。キャンセルは可能でしょうか。
キャンセルは可能ですが、他の患者さまのご迷惑となるためできるだけキャンセルされないようお願いいたします。キャンセルされる際はお早めに電話にてご連絡をお願いいたします。
予約した枠を、人に譲ることはできますか?
接種該当者であれば、お譲りいただくことは可能です。ご予約したご本人が来院できない時は、その旨を電話にて連絡していただくようお願いいたします。
ワクチンは何回接種するのでしょうか?
ワクチンの種類によって異なります。
①生ワクチン |
②組換え(不活化)ワクチン |
接種回数:1回 接種方法:0.5ml/回を皮下注射 ※免疫不全と診断されている方および免疫抑制をきたす治療を受けている方は、生ワクチンの接種を受けることができません。 |
接種回数:2回 接種方法:0.5ml/回を筋肉内注射 ※予約の際は、まずは1回目の接種の予約をお取りください。 |
組換え(不活化)ワクチンの2回目の予約はいつ頃になりますか?
1回目の接種から2カ月あけて接種します。2カ月を超えた場合は、1回目の接種から6カ月が経過するまでに接種することが望ましいです(助成実施期間は令和8年3月31日までです。2回目を助成実施期間内に接種しなければ、助成の対象になりません)。
ただし、医師が医学的知見に基づき早期の接種が必要と認めるものについては、接種間隔を1ヶ月まで短縮できます。
★接種日当日について
持ち物を教えてください。
マイナンバーカードなど、氏名・生年月日・住所が確認できるものを持参してください。当日診察も受けられる場合は保険証、医療証、お持ちの方は診察券を持参してください。
接種当日の流れを教えてください。
来院時に受付で帯状疱疹ワクチンの予約をしている旨を伝え、身分証を提示してください。接種希望ワクチンを確認後、予診票・予防接種実施申込書をお渡ししますのでご記入ください。
接種当日、ついでに診察もしてほしいのですが可能ですか?
診察を希望される場合は当日にWEB予約を取り、WEB問診をご記入の上ご来院ください。必ず保険証・医療証と、お持ちの方は診察券をご持参ください。
接種当日、WEB予約・WEB問診の記入がなく診察を希望されると、長い待ち時間が発生する場合がございます。
問診表を事前に自宅で書きたいのですが可能でしょうか?
事前に当院まで問診表を取りに来ていただくことで可能です。
接種当日に控えたほうがいいことはありますか?
接種後30分は体調が変化することがありますので安静にし、医師とすぐに連絡がとれるようにしてください。また、接種後に高熱やけいれんなどの異常が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。激しい運動や大量の飲酒はひかえてください。入浴はさしつかえありませんが、接種部位をこすることはやめてください。
接種後1週間は体調に注意してください。また接種後、腫れが目立つときや体調に変化があった場合は医師にご相談ください。
★予防接種健康被害救済制度について
予防接種の副反応により、医療機関での治療が必要になった、あるいは生活に支障をきたすような障がいが残ったなど、健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく補償を受けることができます。お住いの区の保健福祉センターにご連絡ください。国の審査会にて審議し、予防接種によるものと認定された場合に補償を受けることができます。